マルチ引出線の修正ツール(MODMleader)の使用方法
古いBricsCADで作成したマルチ引出線が新バージョンのBricsCADで開いたときに崩れる問題の対応のために作成した「MODMleader」の利用方法です。
2024/5/16:ユーザ提供を行いたい場合はご相談ください。小川
概要
不具合修正に伴い、古いBricsCADで作成したマルチ引出線(MLeader)の下線が上位バージョンで開くと崩れている場合があります。
このようなマルチ引出線は、オブジェクトプロパティの「参照点との間隔」を書き換え、下線を再計算させると直すことができますが、
図面内にマルチ引出線が大量に存在する場合、手動修正は手間を要するため、カレント図面内のマルチ引出線を一括で補正する
ModMLeader コマンドを作成しました。
BricsCAD V24 と V23 で動作を確認済みです。
動作条件:.NET モジュールであるため Pro以上が必須となります。※ユーザ提供する場合動作可能な環境かまず確認してください。
導入方法
- C:\Tool\ のようにローカルに任意のフォルダを作成し、ModMleader.dll をコピーします。
- ローカルにコピーした C:\Tool\ModMleader.dll をマウス右クリックし、
プロパティを表示してセキュリティの許可を ON にします(添付画像 mld_info.png 参照)。 - BricsCAD V24 または V23 を起動します。
- APPLOAD コマンドを実行します。
- 上記 1. でローカルにコピーした C:\Tool\ModMleader.dll をロードします。
CAD起動時に自動ロードされるようチェックボックスを ON にします。
使い方
- BricsCAD V24 または V23 を起動します。
この時点で ModMleader.dll がロードされています。 - 任意の図面を開きます。
- マルチ引き出し線の下線が崩れている場合、
BricsCAD のコマンドラインから ModMleader <Enter> と入力します。 - カレント図面内のマルチ引出線の下線が修正されます。
コマンドラインには処理したマルチ引出線の個数が表示されます。
※下線が崩れているかどうかに関係無く、すべてのマルチ引出線が対象となります。